美味しいその奥に

料理を誰かのために作ったことのある人なら、
「美味しい」というたった一言の言葉だけで、
うれしくなれるという気持ちがわかると思います。
お客様の反応がダイレクトにわかるのが、
サービス業の醍醐味で、
給与水準が低いにもかかわらず、
この業界に多くの人が携わっているのは、
お客様からのたった一言のうれしい言葉で
満たされるものが大きく、
とても人間的な営みだからこそだと思っています。

言葉をもっと掘り下げてみるならば、
「美味しい」の奥にある状態が何を与えたかが、
本質的に大切な気がしています。
美味しい料理があったことで得れた体験や、
美味しい料理があったことで思い出される記憶。
懐かしい音楽を聴いて、
昔の出来事や風景が思い出されるように、
何かを思い起こすスイッチになりえた時に、
お客様とより深いつながりを感じることができます。

「産後の鬱の時に食べた味が忘れられない」
「大きな手術の後に料理で元気をもらえた」
「この料理で子供が初めて食べるようになった」

例えば上のエピソードのように、
料理を通じて得た体験が、
お客様にとって何か大きな出来事のきっかけになり、
記憶の一部として残っている方が、
美味しいという言葉だけよりも、
よろこびが大きかったりします。

本当の意味での美味しいとは、
無意識下で頭や体が自然に求めた時に
出てくる言葉かもしれません。

人と人の距離が近い小さなお店だからこそ、
互いにそのような気持ちになれると思います。

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